オランダの地方選挙の投票率62.1%、農民政党BBBが地方選で大勝利。

オランダでは4年ごとに選挙が行われ、地方選挙の結果は上院の構成も決定するため、国の統治や政策に大きな影響を与える可能性がある。今年は、3月15日に行われた地方選挙の投票率がオランダでは過去36年間で最も高く、オランダ国民の62.1%という高い投票率となった。4年前の地方選挙では、投票率は56%に過ぎなかった。高い投票率と今回の結果は、オランダ国民がいかに政治に不満を抱いているかを表している。

今回の選挙により、BoerBurgerBeweging(農民・市民、運動)・BBBが大勝利を収めた。最新の予測によると、キャロライン・ファン・デル・プラスが率いるBBBは上院75議席のうち16議席を獲得し、同党は国民投票の19.4%を獲得したと推定されている。

この結果の背景としては過去3回の選挙で、BBBのキャンペーンは主に内閣の窒素政策に焦点を当て、2030年までにオランダ各地で窒素排出量を50%削減するという政府の10段階計画に反対する農民、国民の代表として投票数を伸ばした。

一方でマーク・ルッテ首相はこのBBBの躍進により、首相の維持する連立政権と窒素政策に問題をもたらすだけでなく、彼の党のVVD(自由民主国民党)が上院で2議席、連立パートナーのCDAが4議席を失うことになり、上院での連立政権の権力維持が危うくなる。今回の結果を受けてルッテ首相は、「国の統治能力に直ちに影響を与えることはなく、内閣は今後数年間安定すると確信している。」と述べている。

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