アムステルダムのライクスミュージアムで、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)の初の回顧展が2月10日(金)より一般公開される。「世界7カ国から集められた28点のフェルメール作品は、これまでで最も完全なフェルメール作品展となる」と同美術館は述べている。
ライクスミュージアムでは、7カ国の14の美術館と個人コレクションから貸し出されたフェルメールの絵画が、これほど多く同時に展示されることは前例がない。ニューヨークのフリック・コレクションは、フェルメールの名画3点「愛人とメイド」「音楽を中断する少女」「巡査と笑う少女」を1世紀ぶりにヨーロッパの美術館に貸し出すことに同意した。このうち7点は、オランダで200年ぶりに展示される予定。
この展示は、フランスの建築家・デザイナーであるジャン=ミシェル・ウィルモットによってデザインされた10のホールに分かれ、画家の野心、仕事、私生活、などのカテゴリーに分けられ展示される。
デルフトを拠点とした17世紀の画家・フェルメールは、それほど多くの作品を残したわけではないが、「真珠の耳飾りの少女」と「乳母車」がオランダのコレクションから、またフランス、ドイツ、アイルランド、日本、英国、米国からの借用品から現存する作品の大半が集められた。