オランダは2022年に過去最多の新築住宅を建設したが、それでも今だに足りていない住宅不足問題。

オランダ統計局(CBS)が発表した新しい数字によると、2022年にオランダで過去最高の74.000戸の住宅が新たに建設されたことが明らかになった。これはオランダの住宅が約0,9%増加したことに相当し、全体の総戸数は810万戸となった。2012年以降で最も多い新築数を記録したにもかかわらず、この数字はオランダ政府が国内の住宅不足に対処するために設定した目標に追いつくにはまだ十分ではないという。

オランダの全都市の中で最も多くの住宅が建設されたのはアムステルダムで、昨年は約6,800戸の新しい住宅が完成し、1,5%の増加となった。一方、ユトレヒト、ロッテルダム、ハーグでは、それぞれ2,000戸以上が新築された。

この成長は確かに住宅不足の是正への一歩ではあるが、オランダ政府が設定した目標値には及ばない。2020年の予測によると、オランダでは約33万1,000戸の住宅が不足しており、2040年までに需要の増加に対応するためには90万戸から100万戸を建設する必要があると予測されている。

内閣はこの住宅不足に対処するため、今後数年間のさまざまな建設目標を設定していて、2024年からは年間少なくとも100,000戸の住宅建設を目標としている。

しかし、この目標がすぐに達成されるとは思えない。建設コストの上昇と高金利により、建設経済研究所(EIB)は2023年と2024年には7万戸程度しか建設されないだろうと予測している。

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