2022年度のオランダの「流行語」が発表。

オランダの辞書出版社のヴァン・デールが毎年コンテストを開催しているワード・オブ・ザ・イヤーによると、オランダの新語「klimaatklever」が、2022年の流行語の1位に選ばれた。このコンテストでは合計で約15,000票が投じられた。

klimaatklever」とは、”気候危機に世間の注目を集めるために、象徴的価値のある美術品に自分自身を接着させる活動家 “のこと。この新しい俗語は、オランダ語の「climate」と「klever」に由来し、”接着剤、ステッカー、くっつく人”という意味がある。オランダでは活動家がマウリッツハイス美術館にあるフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」に頭を接着。他の国では、ゴッホ、ピカソ、ボッティチェリの絵画が同じように扱われ、食べ物もかけられたがどの絵画も損傷はなかった。

22%の得票率で2番目に多かったのは、ジャーナリストのJoris Luyendijkが論争を呼んだ特権の定義にちなんだ「zevenvinker」であった。この言葉はあるリストに7つのチェックマークを付け、それに基づいて自動的に社会的に特権を与えられる人を意味する。男性であること、白人であること、オランダ生まれであること。ストレートであること、大卒であること、オランダ人の親が少なくとも1人はネイティブであること、親が金持ちか高学歴であるといった、7つのチェック項目がある。

その他では「Energietoerisme」も票数が高かった。この言葉の意味は直訳するとエネルギー観光となり、自国のエネルギー価格の高騰を避けるために冬に暖かい国へ旅行する行為のことである。

以下はその他、候補に挙がった新語。

Boektokken – 本についてのTikTokビデオ。

Bofbelasting – 企業の利益が予想外に大きく、特にそれが通常の事業運営の結果ではなく地政学的または社会的な発展によるものである場合に課される追加税。

Emojibaby – ソーシャルメディアに投稿された写真で、プライバシー保護のために絵文字で顔が隠されている赤ちゃんや子供。

Needlespiking – 人ごみの中で、何者かが注射器で薬物を投与し意識を失わせる行為。

Prijzenpijn – 特にインフレによる物価の上昇に苦しむ消費者。

Spijtgezin – (ウクライナの)難民を家に入れたことを後悔している家族。

Stopbonus – 環境汚染のひどい会社をやめさせるために国が企業家に支払うボーナス。

また3年ぶりにコロナウイルスのパンデミックに関連する用語が候補に挙がらなかった。残りの辞書候補には、ウクライナ戦争やインフレ時の企業利益など、今年よく話題になったテーマが含まれている。

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