今年12月にオランダの公共交通機関、NSは今年末にはOV-Payと呼ばれる、自分の銀行カードでチェックインできるようになる新しい支払い方法を全国で開始する予定である。NSは2021年3月からレリスタッド駅でこの新しい決済方法の試験運用を行ってきた。この試験運用が成功したとされ、今後はユトレヒト、ロッテルダム、アムステルダムといった主要な駅でも利用できるようになる予定である。
オランダではこれまで電車やバスの利用する際は、料金をチャージするOV-chipkaartという専用のカード、または乗車券が必要で、電車やバスを利用しようとしてOV-chipkaartを財布に入れるのを忘れてしまったり、チェックインするために最低限必要な金額をカードに入金しなければならない場合があり、チェックイン出来なかった経験がある人は少なくないはずである。
この新しいOV-Payの導入により、財布の中のカードが1枚減り、乗客はカードの最低残高を要求されることなく、チェックインとチェックアウトができるようになる。
OV-Payの唯一の問題は、割引や定期券などの情報をシステムが判断できないとされている点である。
オランダは銀行カードによるチェックインに少し遅れをとっており、ロンドンの公共交通機関では、2014年から銀行カードでチェックイン出来るようになっていた。またフランスのニースでは、2010年から可能になっている。