オランダのスーパーマーケットは近い将来、食料品の値上げを予想されている。生産者は定期的に10%以上の値上げを希望しており、スーパーマーケットはそれを消費者に転嫁するしかないとされている。
スーパーマーケットと生産者の交渉はすでに難しくなっており、10〜20%の値上げ提案でさらに難航。今年初め、緊迫した交渉の結果、スーパーマーケットの棚が空っぽになった前例がある。例えばAlbert Heijnでは一時的にネスレ製品が姿を消した。しかし、その時の値上げ幅は今よりずっと少なかったとされている。
スーパーマーケット側は、自分たちの利益を犠牲にしてでも、顧客のために値上げを抑えようとしてきた。しかし、それを維持し続けることは困難である。もし納入業者の提案を受け入れ続ければ、スーパーマーケット側はその多くを消費者に転嫁しなければならない。そうなると消費者が買い物を控える危険性がある。しかし、スーパーマーケットもまた、生産者が撤退し、棚が空っぽになる可能性があるため、板挟みの状況にある。
食品メーカーは、ここ数カ月でコストが高騰しているため、値上げが必要だと主張。エネルギー価格は高騰を続け、ディーゼル価格の高騰で輸送費も高くなっている。食品価格は今年に入ってからすでに大幅に上昇している。オランダ統計局によると、9月には前年同月比で21.7%も上昇。そして、今後さらなる値上げが予想されている。ハイネケンとユニリーバは先週、すでに新たな値上げを発表している。