今後も混雑が予想されるスキポール空港

スキポール空港は今週末も混雑が予想されている。セキュリティチェックを待つ乗客の長蛇の列ができる見込みである。空港の物流プロセスを監視している空港オペレーションセンター(APOC)の最新情報をもとに、夏休みはさらにひどい状況になるだろうと報じられている。

スキポール空港では金曜日、土曜日、日曜日の3日間、空港のセキュリティが危機的な状況になることが予想されるとのことである。金曜日の朝は特に混雑し、原則的にセキュリティの処理能力を超える数の乗客が出発する見込まれている。

この混雑は6月いっぱいは続き少なくとも週末は常に混雑が予想される。夏休みに入ると状況はさらに悪化するという。7月はスタッフ不足で長蛇の列ができる。8月になれば状況はいくらか改善される見通し。しかしAPOCはこれらはあくまで予想であり、どちらにも変化しうると強調した。

少なくとも当分の間はストライキは起きないだろう。スキポール空港と組合は、組合FNVの最後通告が期限切れとなる数時間前の火曜日の夜、空港職員の仕事量を減らすことで合意に至った。

この見通しには混雑を緩和するためのスキポール空港の行動計画は含まれていないとのことである。スキポール空港は6月1日から8月28日まで、飛行機が離着陸できる枠を約126,000から90,000に減らすなどのさまざまな措置を取る予定だ。便数が減れば乗客も減り、うまくいけば混雑も減る。

スキポール空港はまた、乗客の流れを最適化し空港で働くことをより魅力的にすることでより多くのスタッフを集めることを計画している。スキポール空港の従業員に840ユーロの夏季手当を支給する計画もある。しかし労働組合のCNVはこれが来る夏の混雑に役立つと楽観視してはいない。

人手不足は民間警備員だけで500人の欠員があるといわれている。警備員の訓練には最低でも12週間かかる。そのころには8月はとっくに過ぎているのである。

スキポール空港の混乱は、5月の休暇の最初の週末である4月23日に発生し、それ以来続いている。空港は大行列になり、乗客は飛行機に乗り遅れるなど大混乱となった。先週は長時間立ちっぱなしで気絶する人が出たため、消防署が列に並んでいる人にクッキーとジュースを配った。

夏の繁忙期に向けて、スキポール空港の混雑はまだまだ続きそうである。

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