世界で8番目に給与の高い国であるオランダ。2023年にオランダ政府は最低賃金を10%引き上げ。ライフワークバランスを重要視するオランダ人の働き方事情。

現在、オランダは世界で8番目に給料が高い国である。もちろん支払われる金額は受け取る賃金の種類によって異なる。

オランダの最低賃金は2024年1月時点で、21歳以上の人の場合、時給13.27ユーロ(約2100円)となっている。オランダ中央計画局によると、2024年の平均年収は42,236ユーロ(約680万円)と予想されている。2023年、オランダの人の平均給与は月額3,086ユーロ(約50万)となっている。2024年には、税金の恩恵により、少なくとも月額79.17ユーロを追加で手に入れることができると予想されている。

一方でオランダでの物価は過去数年間で大きく上昇。2022年末には生活費が最大14.5%まで上昇し、多くの人々が2023年に給料の増加を切望していた。オランダ政府は最低賃金を10.15%引き上げることでこれに対応した。

オランダ中央計画局によると、最低賃金労働者は、2024年に純所得が平均5.6%増加すると予測されています。

オランダでは、Bruto salaris(グロス給与額・税引き前の給与)とNetto salaris(ネット給与額・税引き後の給与)に給与の表示が分けられる。オランダでは、2024年には2つの異なる税率が適用される。年収が75,518ユーロ未満の場合は36.97%、75,518ユーロ以上の場合は49.5%の税率が適用されます。

オランダでの雇用には、高い税金だけでなく、多くの利点もある。例えば、少なくとも総賃金の8%を休暇手当として受け取ることができる。また、一部の契約では「第13ヶ月」と呼ばれるボーナスが提供されることがある。これは実質的に追加の月給を意味し、一ヶ月分の給与がボーナスとして受け取ることができる。

労働時間

オランダは働き方のバランスを重視しており、週平均労働時間は欧州の中でも短い部類に入る。フルタイムの労働時間は通常、週36から40時間。フレキシブルな働き方が奨励され、現在では多くの職場で在宅勤務や時間に柔軟な勤務が可能となっている。

労働市場

オランダの労働市場は高度に発展しており、特に技術、IT、エンジニアリング、医療、教育などの分野で高い需要がある。また、オランダは多国籍企業が多く、英語が職場の共通語となっている場合も少なくない。

社会保障

オランダの社会保障制度は充実しており、雇用者と雇用主は健康保険、年金、失業保険などに加入する必要がある。これらの費用は給料から自動的に差し引かれ、高い税金の一因となっているが、充実した社会サービスを享受することができる。

生活費

オランダでの生活費は、特にアムステルダムなどの大都市では高めである。住宅、交通、食費など、日々の生活にかかる費用は給料の大きな部分を占めることがある。しかし、高品質な公共サービスや生活インフラの利便性を考慮すると、これらのコストは正当化されると考える人も多い。

税制メリット

オランダには、特に高度な専門知識を持つ移民労働者を対象とした税制上の優遇措置があります。これにより、一定期間、所得の一部に対して税金が免除されることがある。これは、オランダに移住して働くことを検討している高技能労働者にとって魅力的なインセンティブとなっている。

まとめ

オランダの給料は高い水準にあるが、同時に高い税金や生活費も考慮に入れる必要がある。しかし、社会保障制度の充実や労働条件の良さ、生活の質を考慮すると、多くの人にとって魅力的な働き先となっている。特に近年ではアムステルダムに住みたいと考えている外国人が多く、住宅の供給が間に合っておらず、条件に合う家を探すことは仕事を探すよりも難しいと言われている状態である。

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