オランダのカーニバル:習慣と伝統
オランダにおいてキリスト教の断食期間であるレントの始まりを告げるカーニバルは、イースター前の第6日曜日から始まり、灰の水曜日の前の火曜日に終わる、世界中でも祝われる伝統。
ライン川とマース川の北に住む人々にとっては風変わりなイベントと見なされがちであるが、歴史的にカトリックが盛んな南部の州の主要都市では、3日から5日間の賑やかなお祭りの期間となる。マーストリヒトでのお祭りと強く結びついているイメージがあるが、実際にはオランダの様々な町や都市で、独自の習慣を持つカーニバルが行われている。
ゲルマン民間伝承では、数字の11は「愚者の数」として知られており、道化師の際立ちを強調する祝祭にとって、数字11は依然として重要な位置を占めている。歴史的には、開始は11時11分に行われているが、現在では遅れることも多い。
毎年、マーストリヒトはカーニバルで賑わい、この期間中、街は色とりどりの衣装で溢れ、誰もが楽しいストリートパーティに参加し、大きなパレードを楽しむことができる。
2024年のマーストリヒトのカーニバルのプログラム
2月11日(日曜日)
毎年カーニバルの日曜日には、プリンスの旗が掲げられ、正午11分に11発の大砲がカーニバルの開始を告げる。その後、13時33分にマーストリヒト中央駅から市中心部を通って大パレードが始まる。「11」は「愚者の数」として知られ、カーニバルのお祭りでは広く用いられている。
2月12日(月曜日)
カーニバルの月曜日はファミリーデイとされ、14時22分には家族向けのパレードが開催される。子供連れの家族にとってカーニバルを楽しむ理想的な機会となっている。
2月13日(火曜日)
一日を通じて、Zate Hermeniekes Concours(ブラスバンドのコンクール)のパレードが行われ、14時33分にはSterzaalで子供のコスチュームコンテストが開催される。
カーニバルを楽しむロケーション
- Maastricht Central Station(マーストリヒト中央駅)
カーニバルの土曜日には、プリンスカーニバルを中央駅で華やかに迎え、市場までパレードが行われる。多くのカーニバル参加者の出発点でもあり、祭りの間、多くの飲食店が開店している。 - Markt / City Hall( 市庁舎)
伝統的なキーセレモニーが行われる場所で、夜毎にはクラミニオンダンスが始まる。また、マーストリヒトの守護聖人の像、Mooswiefもここにある。 - Vrijthof Square
カーニバル中のマーストリヒトの中心地で、華やかなパレードや特別なお祭りが行われる。 - Onze Lieve Vrouweplein
多くのカーニバル参加者にとって魅力的なスポット。ここでは、カーニバル中にキャンドルを灯すことができる。
マーストリヒトのカーニバルは、その豊かな歴史と伝統、そして参加者が一体となって祝う独特の雰囲気で知られており、色とりどりの衣装、生き生きとした音楽、そして街の至る所で繰り広げられるパレードやイベントは、この時期マーストリヒトを訪れるを楽しませてくれる。このカーニバルは、老若男女問わず全ての人に開かれた祭典であり、家族連れにも、友達同士やカップルにも、そして一人で訪れる旅行者にも楽しめるイベントで人気となっている。