オランダの飲食・食品販売業者、7月1日からの使い捨てカップや容器のデポジット制度開始で追加コストと衛生リスクを懸念。

オランダでは2023年7月1日から、使い捨てのテイクアウトやデリバリーの食事パック、持ち帰りの飲み物に新しいデポジット制度が導入された。 この措置は、再利用可能なカップや容器の使用を促進するために考案されたものである。しかし、企業は余分なコストと衛生上のリスクを懸念している。

企業は、使い捨てカップや容器のデポジット料金を独自に設定することができる。オランダ政府のガイドラインによると、コップは0.25ユーロ、食事用容器は0.50ユーロ、野菜、果物、ナッツ、調味料などの包装済みの小分け容器は0.05ユーロなどが目安となる。使い捨て容器包装の有料化に加え、事業主は再利用可能な容器包装の選択肢を選ぶことが求められる。デポジット付きのリターナブル容器を提供する以外に、顧客がマイカップやマイ容器を持参し、充填することを許可することもできる。

この新しい計画では、プラスチック包装の使用を減らすために、企業は段ボールや紙の包装に移行することが奨励されている。しかし、プラスチックが必要な場合もあり、ソースのような脂っこいものはプラスチックが唯一の選択肢であることが多い。

また利用客の容器持ち込みにも懐疑的な意見が多い。利用客が自分の容器を持参するというアイデアは、衛生面と食品安全で複雑な事態を引き起こす可能性があると考えられている。再利用可能な容器や持ち込み容器を充填したり洗浄したりする際に、清潔さと食品安全の基準が維持されていることが難しいことが懸念されている。

この新しい規制のルールによると、利用客は自分の包装で食品を受け取った瞬間から、食品の衛生に責任を持つことになる。事業主は、持ち込み容器が清潔でない場合、それを拒否することができるという。

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