大雪で混乱が続くオランダ。学校休校も相次ぐ。スキポール空港で大量欠航、混乱の長期化により、航空券価格も急上昇。

オランダでは寒波と降雪の影響が長引き、航空・鉄道・道路交通、さらには教育機関にまで混乱が広がっている。1月7日(水)には気象警報が引き上げられ、各地で影響が深刻化した。


全国にコードオレンジ発令

オランダ王立気象研究所(KNMI)は、1月7日午前8時から午後2時まで、ワッデン諸島を除く全国にコードオレンジを発令した。
同研究所によると、雪雲が国内を横断し、道路や自転車道、歩道でのスリップや視界不良が発生する恐れがあるという。積雪量は最大で10センチに達する見込みとされた。

コードオレンジ終了後も、全国では金曜朝までコードイエローが継続され、路面凍結への警戒が続く状況となっている。


スキポール空港で700便以上が欠航

アムステルダム・スキポール空港(Schiphol Airport)では、冬の悪天候と強風を理由に、7日朝までに700便以上が欠航となった。
空港を発着する便は極端に少なく、多くの旅行者が数日間足止めされている。

現地メディアAT5には「金曜から空港にいるが、十分な情報が得られず、どうしていいかわからない」と語る乗客の声も寄せられた。
ターミナル内だけでなく、機内で何時間も待機させられた末に欠航となるケースも発生している。

空港側は、ホテルに向かえない乗客向けに簡易ベッドを設置。一方で、航空機の安全運航に不可欠な除氷液が不足しており、KLMはドイツからの調達を進めている。


公共交通と道路にも影響

オランダ鉄道(NS)は、降雪の影響で複数路線で運行本数を削減。
利用者には、遅延や混雑、乗り換え回数の増加が予想されるとして注意を呼びかけている。

道路状況も厳しい。各自治体では凍結防止用の塩が不足し、

  • ヘイロー
  • ベルゲン
  • ライデルドルプ

などが、主要道路を優先して対応する方針を示した。住民には、不要不急の外出を控え、自宅前の歩道用には自費で塩を購入するよう求めている。


学校・大学で休校措置

交通機関の乱れにより、多くの児童・生徒が通学困難となり、複数の学校がスノーデーとして休校を決定した。
一部の大学も対面授業を中止し、オンライン授業のみを実施している。

ただし、すべての教育機関が休校しているわけではなく、学生や保護者には各学校からの公式連絡を確認するよう呼びかけられている。


混乱に拍車をかける空港トラブル

スキポール空港では、欠航が減少した後も混乱が続いた。
多くの便でゲート変更が相次ぎ、さらに第2ターミナルでは停電が発生。案内表示やチェックインシステムが一時停止する事態となった。

空港当局は、引き続き混雑と急な変更が起こり得るとして、利用者に慎重な行動を求めている。


航空券価格が急騰

混乱の長期化により、航空券価格も急上昇している。
オランダ紙テレグラーフによると、1月2日以降に約3,500便が欠航し、再予約が殺到したことで需給が逼迫した。

KLMは、足止めされている乗客を優先するため、意図的に価格を引き上げていると説明している。同社によれば、同一条件で再予約する場合、追加料金は不要としている。

INGの航空経済学者リコ・ルーマン氏は、「再予約需要に対して座席数が圧倒的に不足しており、来週分の価格が急騰している」と指摘した。
影響を受けた旅行者は約50万人に達する見通しだ。


状況はやや改善も警戒継続

現在では雪による影響がやや落ち着き、スキポール空港での欠航は減少。鉄道も冬季ダイヤながら概ね運行されている。

ただし、KNMIは全国にコードイエローを継続し、凍結した道路や歩道への注意を呼びかけている。
週後半には北東部から再び数センチの降雪が予想されており、警戒は少なくとも週末まで続く見込みとなっている。

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