2025年11月8日、オランダ南部の都市アイントホーフェンに、ベネルクス地域として初となる任天堂の公式ショップがオープンした。場所は市中心部のショッピングモール「Heuvel Galerie」内にある Intertoys XL。巨大な旗艦店というわけではないが、任天堂ファンにとっては見逃せない新スポットである。
アムステルダムではなくアイントホーフェンに?
今回の出店は、多くの人にとってやや意外だったかもしれない。通常であれば、最初の店舗は観光客が集中するアムステルダムやロッテルダムが選ばれそうだ。しかし任天堂はアイントホーフェンを選んだ。理由について、Intertoys の広報担当者は「アイントホーフェンには多くのインターナショナルが住んでおり、彼らが熱心な任天堂ファンになることが期待できる」と語っている。
実際、アイントホーフェンはテクノロジー企業や研究機関が集まる国際色豊かな街であり、新しいカルチャーを受け入れる土壌がある。こうした地域特性を見込んだ戦略的な出店であるといえる。
店舗は“ミニ公式ショップ”という位置付け
今回オープンしたショップは、ニューヨークや東京のような巨大な任天堂ストアとは異なる。「Intertoys XL 内のショップインショップ」という形態であり、店舗単体ではなく売り場の一角に任天堂専用エリアが設けられている。そのため規模はコンパクトだが、ラインナップは想像以上に充実している。
店内では次のような商品が購入できる:
- 『Mario Kart World』『あつまれ どうぶつの森』『Donkey Kong Bananza』など人気ゲーム
- 最新機種 Nintendo Switch 2 と周辺アクセサリー
- マリオ、リンク、カービィなど人気キャラクターのぬいぐるみ
- マグカップやキーホルダーなどの小物
ただし、東京やNYのような「店舗限定グッズ」は扱われていないという報道もある。そのためコアファンの中には「もっと特別な商品を期待したい」という声もあるようだ。
遊べるコーナーもあり、ファミリー層にも人気
売り場内には、ゲームを実際に試遊できるコーナーも設置されている。ショッピングのついでに立ち寄って遊べるため、子ども連れの家族にも人気が出そうだ。
開店初日にはマリオが登場するイベントも行われ、多くの人が写真を撮ったり店内を見て回ったりする姿が報じられている。
欧州で存在感を増す任天堂ストア
今回のオープンは、欧州における任天堂のリアル店舗戦略が少しずつ進み始めていることを示している。今年ドイツのウルムに初の店舗が誕生しており、今回でヨーロッパ2店舗目。ファン文化の強い欧州で、今後さらに店舗が増えていく可能性もある。
アクセスも良好
店舗の場所はアイントホーフェン中央駅から徒歩10分ほどで、週末も営業している。市内観光のついでに訪れやすい立地である。
- 住所:Heuvel Galerie 159, Eindhoven(Intertoys XL 内)
- 営業時間(記事時点):
- 月:12:00〜18:00
- 火〜木・土:10:00〜18:00
- 金:10:00〜21:00
- 日:12:00〜17:00
アイントホーフェンの新たな“聖地”に
今回の任天堂ストアは、規模こそ控えめではあるが、オランダとベネルクス地域のゲームファンにとって大きな意味を持つ。公式グッズを直接手に取れる場が生まれたことで、アイントホーフェンは新たなカルチャースポットとしてさらに魅力を増すだろう。
今後、アムステルダムやロッテルダム、またはベルギー・ルクセンブルクにも同様のショップが展開されるのか、ファンとしては期待したいところである。







