珍客!アザラシ幼稚園で話題となったオランダでアザラシが海からホテルまで迷い込み、客室で爆睡。

2025年2月5日、オランダのフリシンゲンにあるホテルで、とんでもない事件が発生した。なんと、アザラシがホテルの客室に侵入し、気持ちよさそうに昼寝をしていたというのだ。

ゼーラント動物福祉財団によると、事の発端は、宿泊客が犬の散歩から部屋に戻ったときのこと。部屋には、見慣れない訪問者が……。

なんと、アザラシがベッドの上でぐっすり眠っていたのだ! 幸い、宿泊客はアザラシに触れることなく、すぐにホテルのレストランに助けを求めた。

「え、アザラシが?」

財団がレストランからの連絡を受けたとき、最初は信じられなかったという。
ホテル「Pier 7 Zandpaviljoen」は、ビーチに面した客室も貸し出しており、このアザラシはその宿泊施設を気に入ってしまったようだ。
財団は、オランダ海洋動物救助隊(RTZ)に協力を要請し、現場に駆けつけた。そこには、少し緊張した様子の宿泊客たちが外に立ち、一方、アザラシはというと、完全にリラックスして眠っていたという、なんとも奇妙な光景が広がっていた。
RTZによると、ハイイロアザラシは、休息場所を探す際に、テラスの真ん中や道路上など、とんでもない場所に寝そべることがあるらしい。また、見た目は可愛いが、噛みつくこともあるため、触るべきではない動物だという。
RTZの救助隊員は、起こされて不機嫌になったアザラシをアザラシ用バスケットに入れ、安全で静かな場所に放した。

今回の珍事件に、ホテルの従業員や宿泊客は大喜び。
「ペットフレンドリーな部屋が、アザラシにもフレンドリーであることが証明された」と、宣伝効果に期待する従業員もいた。
アザラシがホテルに侵入して昼寝をするなんて、まるで物語のような出来事だ。このホテルでの宿泊は、忘れられない思い出になるだろう。

このように、アザラシが人間の生活空間に現れる事例は他にも存在する。例えば、タスマニア島南部では、2023年11月、アンバー・ハリスさんの自宅の庭でミナミゾウアザラシがくつろいでいるのが見つかった。

また、北海道の礼文島にある民宿スコトン岬では、運が良ければ野生のゴマフアザラシの姿を観察できることが知られている。

一方で、アザラシと人間が近接する環境には、動物福祉の観点から課題も指摘されている。2024年11月、北海道の動物園が運営するコテージで、アザラシが狭いスペースに閉じ込められ、宿泊客に常に見られる状況が「動物虐待ではないか」と物議を醸した。さらに、過去5年間で7頭のアザラシが死亡していたことも報じられ、管理体制への疑問が投げかけられた。

このような事例は、野生動物と人間の共生のあり方や、動物福祉の重要性を再認識させるものである。アザラシが人間の生活空間に現れることは驚きと喜びをもたらす一方で、彼らの生態や福祉を尊重し、適切な距離感を保つことが求められる。

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