オランダ大都市での公共交通ストライキ。9月10日にメトロ、バス、トラムが4時から8時まで運行を停止。11日にも実施される為、利用の際は注意が必要。

2024年、9月10日今週の火曜日、アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグの三大都市では、メトロ、バス、トラムが朝4時から8時まで運行を停止し、市内の交通は大きく混乱した。このストライキは、労働者が早期退職制度の恒久化を求めるための行動の一環で、交通従業員が厳しい労働条件の下で働き続けることの負担を軽減しようとする為に実施。

地域バスは運行されていたものの、多くの市民が普段利用している都市内交通は完全に停止。通勤や通学に影響を受けた多くの市民が、代替手段を探す必要に迫られた。アムステルダムの北部を結ぶGVBフェリーは運行されていたが、他の交通機関が再開するまでには時間がかかり、通常のダイヤに戻るのは午前中いっぱいかかるとのことである。

なぜストライキが起こったのか?

今回のストライキの背景には、特に夜勤や不規則な勤務、重労働を伴う仕事に従事する従業員に対する早期退職制度の必要性がある。アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグの公共交通会社で働く多くの人々は、不規則な勤務時間や、乗客からの暴力的な行為にも直面することが多く、過酷な労働条件の中で長年働いてきた為、早期退職の制度が必要だと主張。

地域交通とNSのストライキも続く

このストライキは火曜日だけでなく、水曜日にも続く予定である。地域交通の従業員とオランダ鉄道(NS)の労働者たちが同様にストライキを行い、午前4時から8時まで電車やバス、トラムが運行されない見通し。このため、アムステルダムのスキポール空港もストライキ中の交通手段確保を求めて混乱している。

さらに、他のセクターでもストライキが続いており、月曜日には清掃員が全国的に24時間のストライキを実施。またオランダ警察も長期間にわたってストライキを行っており、その影響で今週末の日曜日に予定されていたアヤックス対FCユトレヒトの試合は中止となった。

まとめ

公共交通従業員たちが求めている早期退職制度は、彼らの過酷な労働条件を考慮した要求となっている。今回のストライキは、彼らが直面している現実を浮き彫りにし、社会的な対話の必要性を強く示している。今後、政府と労働組合がどのように妥協点を見出し、労働者たちの負担を軽減するための新しい制度を導入するかが注目されている。

9月1日からスキポール空港などオランダの空港で再び100mlの液体持ち込み制限ルールが実施される。
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