オランダ政府、EU圏外からの安価な輸入品に関税を課す意向。Sheinなど中国のウェブショップに対応する為。

オランダ政府は、EU域外からオランダに入る全ての注文に対してウェブショップからの輸入関税を課すことを検討している。現在、オランダでは150ユーロ未満のパッケージは輸入関税が免除されているが、財務省はこの免除措置を撤廃したいと考えている。この措置は貿易に対してより公平な競争条件を作り出すことが目的となっている。

措置は主な目的はShein、Temu、AliExpressなどの中国のウェブショップに対応する為である。これらのショップは安価なパッケージの関税免除の恩恵を大いに受けており、オランダ国内で非常に人気がある。昨年、オランダ国民は中国のウェブショップから約900万件の注文を行い、2022年と比べて39%増加。

中国の業者は欧州規則に従っていないため、欧州のプラットフォームやウェブショップが単に不利益を被っているとされており、課税を行うことで、不公平を是正されることが期待されている。

しかし輸入関税が大きな影響を与えるかどうかは懐疑的な意見が多い。例えば、現在2ユーロの価格の充電ケーブルが2.40ユーロになるかもしれないが、同じ製品がオランダのウェブショップでは10から15ユーロで売られているのが実情で、輸入関税が課せられたとしても、中国のウェブショップのビジネスモデルははるかに効率的で、消費者と製造者を直接結びつけることで、仲介業者、輸入業者、店舗、店員が存在しない為、欧州の企業は競争に勝てる見込みはないとの見方が多い。

今月初め、欧州委員会がEU外からのすべてのパッケージに対して輸入関税を課す計画を報じられた。関税法は欧州レベルで規制されているため、この計画はすべてのEU加盟国の承認が必要となっている。

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