近年、オランダではチーズは窃盗が急増。窃盗団はチーズ農場やショップを次々と狙い、その盗まれたチーズは非常に高価である。世界中で人気が高まっている乳製品は、チーズの種類や品質によって高価で取引されており、オランダの人気のある1つのホールチーズで100〜150ユーロ程度となっており、ここ数年でチーズの窃盗は急増しているという。
これはチーズ農家にとって大きな経済的な損失となる。さらにチーズを製造して提供できるようになるまでに時間もかかる。古いチーズは約12ヶ月間棚に置かなければならない。チーズ製品は成熟するのに時間がかかるため、盗難や窃盗からの損失を取り戻すのは困難となっている
イースター直前にあるチーズショップのオーナーが異変に気づきショップに到着したときには、チーズの在庫全て、ナッツ、ソーセージ、ワインも含めて全てが消えており、20,000ユーロ以上の損害となっていたという。
またヘルダーランドのチーズ農場から300個のチーズが盗まれ、フィジナートのチーズ工場は1年で2回も狙われている。
このような犯罪を防ぐために、オランダの全てのチーズには登録番号が付けられており、特定の農場や販売者に追跡することができるようになっている。このため、専門家はチーズが盗まれて東ヨーロッパなどで販売されている可能性が高いと考えている。
