オランダのアムステルダム、ロッテルダム、ハーグ、ユトレヒトの4都市が、EUで最も家賃が高い都市のトップ10に名を連ねたことが、住宅プラットフォーム「HousingAnywhere」の最新の調査によって明らかとなった。この指標は、EU内の都市を対象にしており、特にアパート、シェアの貸し部屋、一人暮らし用のスタジオタイプの家賃に焦点を当てている。
家賃の上昇傾向が続くも、インフレーションが圧力をかける
2024年第1四半期に発表された「HousingAnywhere International Rent Index by City」によると、28のヨーロッパ都市を対象にした研究で、全体的な家賃は3.8パーセント増加。これは、多くの地域で家賃が引き続き上昇していることを示しているが、家賃の上昇ペースは鈍化しつつあるものの、依然としてインフレーションがヨーロッパの賃貸市場にプレッシャーを与えている。
インフレは最近改善されつつあるものの、依然として賃借人の財布に圧力をかけ続けている。同時に、建設コストの上昇が、都市の住宅拡大計画にリスクをもたらしていると分析されている。
アムステルダムはEUで最も家賃が高い都市
アムステルダムでは、アパートの家賃が月額約2,275ユーロ、スタジオが1,740ユーロ、部屋が963ユーロとなっており、他の主要なヨーロッパ都市と比べて顕著に高い家賃が設定されている。調査対象となった28都市の65,000件以上の物件のうち、98%が家具付きで、62%が光熱費込みの価格設定となっている。
他のランクインした都市
アムステルダムの他にも、パリ、ミュンヘン、ミラノ、リスボン、ハンブルクなどがEUで最も家賃が高い都市として名を連ねている。
以下はEUで家賃が最も高い都市のトップ10リスト:
- アムステルダム
- ローマ
- パリ
- ロッテルダム
- ハーグ
- ミュンヘン
- ユトレヒト
- ミラノ
- リスボン
- ハンブルク