オランダ、住宅市場の加熱。高金利、大幅な賃金の上昇も影響。公開されている住宅の数が過去最低を記録。

オランダの不動産協会によると、今週土曜日に開催される住宅購入を検討している人々が事前の予約なしに複数の販売中の住宅を自由に訪問できる、売り手にとっても買い手にとっても、住宅市場を探る絶好の機会となるイベントである、オープンハウスデー(Nationale Open Huizen Dag)には、わずか5,500軒の住宅のみが登録。これは過去最低の数であり、昨年登録された数の半分以下となっている。住宅が非常に迅速に売れ、多大な関心を集めているため、オープンデーに公開される物件数が大きく減少。

昨年、住宅探しをしている人々は、オープンハウスデーで約14,000軒の住宅を見ることができた。2014年には、50,000軒の住宅販売者が参加。不動産協会によると、昨年のわずかな冷却期の後、住宅市場が高速化したことが明るみとなっている。

これは住宅の需給バランスが大きく崩れ、供給が需要を追いついてない状況となっている。特に都市部では、限られた供給に対する高い需要が価格を押し上げ、住宅を手に入れることが一層困難になっている。

住宅市場のこのような加熱は、多くの人々にとって住宅を購入することが難しくなる一方で、住宅所有者や投資家にとっては、資産価値の増加という形で利益をもたらしているが、このような市場環境は、特に初めての家を買う人々や低・中収入の家庭にとっては、ますます手が届かないものになっている。

今回の全国オープンハウスデーへの低い登録数は、住宅市場の現状を如実に示している。供給が追い付かない中、人々は高い金利レベルに慣れ、給料も大幅に上がっており、人々はお金を持っており、多くの買い手が市場に参入する機会を求めている中、住宅を手に入れるための競争はさらに激しさを増している。

オランダの住宅市場では、住宅価格の上昇により、平均的な家を購入するためには、年収約95,000ユーロ(約1500万円)が必要となっている。
オランダ、賃貸の2年間の短期的な賃貸契約の廃止へ。無期限の賃貸契約が標準に。
上部へスクロール