3月11日にオランダのアムステルダムで国立ホロコースト博物館が開館。3月10日にはオランダ国王やルッテ首相、ドイツのシュタインマイヤー大統領も出席する開館式でスピーチが行われる予定。

オランダでは国立ホロコースト博物館が2024年3月11日に一般公開される。これは、オランダ全域のユダヤ人の迫害の歴史を伝える初めてで唯一の博物館となる。一般公開に先がけオランダのアレクサンダー国王が、3月10日にアムステルダムで国立ホロコースト博物館の開館式を行うことが発表された。式にはオランダのルッテ首相、ドイツのシュタインマイヤー大統領も出席する予定。

第二次世界大戦前のユダヤ人の日常生活、その後ユダヤ人が経験した戦時中の状況、計画的な大量虐殺がどの様に行われてきたのか、そしてホロコーストがオランダ国民の記憶・文化でどのように扱われてきたかなど、この博物館で展示される。

この博物館に展示されている約2,500点のオブジェクト、再発見された写真や映画、音声記録、文書など、ナチス占領下のヨーロッパの強制収容所におけるホロコーストの歴史を語る。逃亡中のユダヤ人の少女がサンタクロースに変装して秘密文書を配布した際に使用したマント、ガス室の外で埋められていたブローチなど、オランダ国内外の数十の博物館コレクションからのオブジェクトが展示される。国立ホロコースト博物館はまた、生存者やその相続人によって最近寄贈され、これまで一般に公開されたことのないオブジェクトも展示されることになる。

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