オランダ発、孤独と戦う「緑の買い物かご」の取り組み。スーパーマーケットで特に高齢者に向け他の人と会話を楽しむ為の試み。

オランダ、アムステルダムの大手スーパーマーケットであるアルバート・ハインの10店舗で、ユニークな試みが試されている。そのキーワードは「緑の買い物かご」である。スーパーマーケットでの買い物が、ただの日常の一部ではなく、心の交流の場となることが期待されている。

この「緑の買い物かご」は、ただの買い物かごではなく、これを選ぶことで、他の人と会話を楽しみたいという意思を示すことができるようになっている。多くの高齢者は孤独を感じており、スーパーマーケットへの外出を日々の唯一の外出となっている人も少なくない。「緑の買い物かご」は特にこの様な高齢者の孤独感を軽減し、人々のつながりを促進するための試みである。買い物かごには会話を始める方法についてのチラシが入っており、電話番号を交換するスペースもある。これは1ヶ月間の試験的な取り組みとなっている。

この取り組みは「オマズ・スープ」という地元の組織がこのプロジェクトを推進。彼らの利益の半分以上が孤独と戦うための活動に使われるとのことである。

またオランダの他の大手のスーパーマーケット・Jumboでは、顧客が買い物をした後、できるだけ早くお金を払うのではなく、立ち止まっておしゃべりができるようなレジを開設し好評となっている。

近年、オランダの多くのスーパーマーケットではレジがセルフレジに置き換わってきている一方、この様なレジの設置は高齢者の孤独の兆候を早期に発見し、企業、各団体、地方議会が協力して、チャットレジのような創造的な解決策を考え出すことが目的とされている。

地域コミュニティの中で、お互いに気軽に声をかけ合う文化を育てることが、孤独との戦いに一役買うことが期待されているオランダらしい取り組みである。

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オランダのスーパーマーケットではセルフレジの導入以来、万引きが大幅に増加。一方でレジが必要ない無人レジの店舗も登場。
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