オランダ国家安全および対テロ担当局（NCTV）による報告書によれば、オランダのテロ脅威レベルが引き上げられ、「実際の脅威」があると警告された。
NCTVが使用する脅威評価システムは、最も軽度な第1レベルから最も深刻な第5レベルまでのスケールがあり、NCTVは「重要」と呼ばれる3番目のレベルから、「実際の脅威」と呼ばれる4番目のレベルに警戒を引き上げた。
欧州各国でのコーランの冒涜、テロ組織による攻撃の呼びかけにより、ジハード主義の脅威が増大している。近隣諸国での最近の攻撃は、これらの呼びかけが実際に受け入れられていることを示しているとNCTVは述べている。
フランスはすでに10月中旬以来最高の脅威レベルにあり、学校で教師が刺されて死亡した事件が発生。数日後、ブリュッセルで2人のスウェーデンのサッカーファンが襲撃の被害者となった。先週、ドイツ人観光客がパリで発生した刺傷事件ではテロの意図を持つ容疑者が報告され、被害者は死亡。
NCTVはまた、ドイツでの最近の逮捕にも言及し、そこで当局がクリスマスマーケットへの攻撃を阻止したと発表、ドイツ連邦防衛保護庁（BfV）は最近、ガザ地区での戦争を主な理由に、ドイツでのテロ攻撃のリスクが増加していると警告。今年、オランダでもテロ攻撃を計画していると疑われる人々が逮捕されている。ベルギーも10月にブリュッセルで発生した攻撃で3人が死亡したことを受けて脅威レベルを引き上げた。容疑者はソーシャルメディアでイスラム国を支持したとされている。
NCTVによれば、これらの逮捕はイスラム過激派がテロを行う準備をし、実際に実行する覚悟があることの表れであり警戒されている。しかし同時に、テロ脅威レベルを引き上げることにより、欧州の情報機関および治安機関がテロを識別し、事前に攻撃を阻止できることも期待されている。
欧州各国が脅威レベルの引き上げに踏み切る中、オランダもまた深刻な脅威への対応を迫られている状況が浮かび上がっている。NCTVは市民に対して恐れる必要はないが用心することの重要性を強調し、情報を把握し、不審な活動を報告することの重要性を強調。主要都市では脅威レベルの引き上げに対処するために、必要なセキュリティ対策を評価・実施しているという。
オランダの移民局、難民申請が急増。2023年に入ってから週平均で963人が亡命を求め、受け入れ審査待ちが記録的な数に。
オランダのパスポートが世界第4位にランクイン。日本は1位から3位にランクダウン。
