オランダの移民局は、さまざまな形式で居住権に関する申請が記録的な数に達し、総計78,320件が未処理の状態となっていることが報告されている。そのうち約56%は亡命を求める人々で、さらに34%はすでに亡命者として居住許可を受けた家族と同居を望む申請者である。また、約5,800人が他の合法的な居住者の家族や親戚として居住権を求め、約1,900人がオランダに高度な技術を持つ移民として滞在を望んでいるという。
オランダの移民局(IND)の統計によれば、現在4万4030人の亡命者が滞在の決定を待っており、1年前には3万2,000件以上の未処理の申請があったとのことである。
この4万4,030人の亡命者のうち、1万8,000人以上が6~15か月間待機しており、1万6,500人以上が1か月から6か月間待機しているという。INDの統計によれば、約5,500人が15か月以上も決定を待っている。
これら亡命申請の未処理の状態により、申請者はまだ亡命者の支援センターを出ることができず、新たな亡命者の受け入れのための施設の空きがない状態にある。
また、オランダで既に亡命者として認められた家族と同居を望む申請者も増加。現在、INDによって審査待ちとされているのは約26,630人で、1年前には約16,700人であった。
INDによれば、今年の初めから4万7,200人が亡命者としてオランダに到着し、過去12か月間で合計4万9,200人が亡命申請をした。2023年に入ってから週平均で963人が亡命を求め、前年同期比で37%増加している。
今年の合計数は夏の終わり以降急増し、ピークは10月16日の週で、1,500人が亡命を申請。10月初めから約13,000人がオランダで亡命を申請し、前年同期比で約25%増加しているという。