オランダでは2024年1月からオフィスやスポーツ施設などの場所でコーヒーマシンの使用に関して使い捨てカップの禁止を導入する予定であるが、新しい規則が発効する前に包装業界はこの禁止を反対している。
オフィス、スポーツ施設、フェスティバル、ケータリング施設などでの使い捨てカップの使用を禁止する予定。これらの場所では洗えるマグカップ、カトラリーを使用することが求められ、例外として介護機関のみが使用を認められる。
使い捨てカップの禁止は、欧州連合(EU)全体でプラスチック廃棄物の削減を目指す取り組みの一環として行われる。これには2023年7月にオランダで導入された「プラスチック税」も含まれており、飲食店でプラスチックのテイクアウトボックスなどに追加料金が課せられている。
禁止に反対する包装業界は、食器を洗うために人を雇ったり、機械を購入する必要があるといった問題点を挙げており、使い捨てカップを生産する企業は、事業が潰れることを懸念している。
昨年10月、使い捨てカップを維持することを求めるロビイストたちがオランダの代議院を説得を行った。この動議の影響は現時点では不明であるが、特に最近のオランダの総選挙の後、反対派の議院が変わってしまったことを考えると、動議がどのように影響するかはまだはっきりしていない。現時点では使用禁止の取り組みは進められており、来年1月に発効する予定。