オランダが母国語ではない国々の英語能力をランク付けするEF英語能力指数でトップを獲得、2011年の最初の版から常にトップ3にランクインし、2019年以降は毎年1位を獲得している。
EF英語能力指数とは?
EF英語能力指数(EF English Proficiency Index, EF EPI)は、世界中の非母国語話者を対象に英語能力を評価するためのツール。Education First(EF)という教育機関が毎年公表しており、英語が公用語ではない国々における英語能力を比較・ランキングするために使用される。この指数は、標準化されたテストの結果を元に作成され、英語の読解、リスニング、会話、ライティングなどのスキルを評価。国や地域の英語能力の傾向や変化を把握し、教育政策や国際的なコミュニケーションの向上に役立てることができる。
EFは、220万人の母国語が英語でない人々の標準化されたテスト結果に基づいて、113カ国の英語能力をテスト。オランダは647のEF EPIスコアを獲得し、世界平均の502に比べて非常に高い水準に位置している。これにより、オランダは「非常に高い能力」を持つ国としてランキングのトップに立っていますが、このスコアは過去3年間よりもやや低い結果となった。
オランダ人はなぜ英語が得意なのか?
教育制度: オランダの教育制度は英語教育に力を入れており、多くの学校で英語が教えられている。多言語教育が一般的であり、英語は早い段階から習得されている。
映画やテレビ番組: オランダでは、多くの映画やテレビ番組が英語で提供されており、これらを通じて日常的に英語に触れる機会があります。これが英語の聴解能力を高める一因となっている。
言語環境: オランダは英語圏とは異なりますが、国際的な環境が整っており、多くのオランダ人は国際的な環境で働いたり、留学したりするため、英語を必要とする機会が多い。
これらの要因が、オランダ人が英語を得意とする理由の一部となっており、教育の重視や国際的な環境、意識の違いが、高い英語能力につながっている。
EFによれば、今年の世界的な指数は比較的安定しているように見えるが、実際のところ、特定の国や地域での向上が他の国や地域での低下を相殺しているという。たとえば、英語の能力は東アジアで低下しており、一方でラテンアメリカでは着実に向上している。
以下はEF英語能力指数のランキング:
- オランダ
- シンガポール
- オーストリア
- デンマーク
- ノルウェー
- スウェーデン
- ベルギー
- ポルトガル
- 南アフリカ
- ドイツ
- クロアチア
- ギリシャ
- ポーランド
- フィンランド
- ルーマニア
- ブルガリア
- ハンガリー
- スロバキア
- ケニア
- フィリピン
- リトアニア
- ルクセンブルク
- エストニア
- セルビア
- マレーシア
- チェコ共和国
- ナイジェリア
- アルゼンチン
- 香港(中国)
- スイス
49.韓国
82.中国
87.日本