オランダのアムステルダムでは、大型タイヤの電動自転車・ファットバイクに対する対策を検討していると。同市は、速度向上型のファットバイクに対するより多くの検査、車両登録の義務化、そして速い電動バイクを使用するための最低年齢要件を設定することを検討している。
ファットバイクはその名の通り、オフロードでの使用に最適な自転車で、通常よりも太いフレームとタイヤが特徴の自転車。当初は柔らかく不安定な地形用に設計された自転車だったが、近年、オランダでは電動ファットバイクが人気になり、オランダの多くの都市や町の道路でよくに見かけられるようになった。
これらの太いタイヤを持つ電動バイクは通常、より速く走るように改良されており、運転者は通常ヘルメットを着用しておらず、保険に加入していない。一般の自転車と自転車道上の速度差も問題視されている。
現在、ファットバイクは電動自転車のカテゴリーに含まれているが、オランダ政府はこれをスクーターのカテゴリーに移動したいと考えており、これには運転免許証、車両登録、ヘルメットの着用、最低年齢、および第三者責任保険の要件が付随することとなる。
アムステルダムは、ロッテルダム、デン・ハーグ、ウトレヒトと共に、ファットバイクを自転車道から自動車用の道路に移動させる可能性を検討するよう政府に要請。アムステルダムの近日中に適用される30 km/hの速度制限により、これは現実的な選択肢となる可能性がある。また電動自転車用の自転車道上の最高速度も検討されている。
アムステルダムではまた、取り締まりを強化することを検討されている。先週、警察は市内のさまざまな場所で50台以上のファットバイクをチェックし、そのうち約3分の1に違法なアクセルがあることが判明している。
ウトレヒトでは、他の取り締まり官に軽微な交通違反を取り締まる権限を付与する方法をテストしている。アムステルダムもこの選択肢を検討しているとされている。
