EUの電子渡航認証システム、ETIAS(エティアス)の施行が再度延期。ETIAS(エティアス)とは!?導入開始時期や知っておくべきコト。

ETIASとは何か?

ETIAS(エティアス)は、欧州連合が導入する新しい渡航認証システムで、EUおよびシェンゲン圏を訪れる旅行者に、既にアメリカで導入されているESTA(エスタ)の様に必要となる。これは、ビザではなく、電子的な認証で、EUへの訪問を簡単にすることを目的としている。

当初、2021年の導入を予定されていたが、何度も延期を繰り返しており、2025年5月が新たな開始時期と予定されている。しかし更なる遅れる可能性もある。

ETIAS(エティアス)が稼働開始した際、日本国籍の方は日本からヨーロッパに渡航する際、事前にETIAS(エティアス)をオンラインで取得する必要がある。

ETIASの主なポイント

  1. 電子申請: ETIASの申請はオンラインで行います。申請者は必要な情報を提供し、申請料を支払う。審査は自動化され、通常は数分で完了する。
  2. 有効期限: ETIASは3年間有効で、EUおよびシェンゲン圏内で90日以内の滞在が許可される。
  3. セキュリティ: ETIASはセキュリティの向上を目的としており、旅行者の背景情報を調査し、保安要件を満たしていることを確認する。これにより、欧州への安全な渡航が確保される。
  4. 申請料: ETIASの申請には一定の料金が必要となる(予定では7ユーロ程度)。料金は成人と子供で異なり、クレジットカードやPaypalで支払うことができる。

ETIASの影響

ETIASの導入により、EUとシェンゲン圏への渡航が効率的になり、セキュリティが向上が期待されている。ただし、これまでビザなしで渡航できた国々の旅行者にとって新しい要件が加わることに注意が必要である。したがって、欧州への旅行を計画する前にETIASの要件を確認し、事前に申請することが大切となる。

ヨーロッパ在住者にとって、ETIASの導入による影響は?

長期滞在ビザや滞在許可証などを取得している場合:対象は観光などでビザなしで入国する短期滞在者なので、長期滞在ビザや滞在許可証などを取得しているものはETIASは不要となる。またETIASは、非EU/非シェンゲン圏の国からの訪問者に対して導入されるものであり、ヨーロッパ内の国内渡航には適用されない。

日本からの訪問者に影響: ETIASは、非EU/非シェンゲン圏の国からヨーロッパに訪問するための要件となるので、ヨーロッパ在住の日本人が日本から友人や家族をヨーロッパに招待する場合、訪問者にETIASの取得が必要となる。訪問者にETIASの申請手続きを案内し、必要な支援を提供する必要がある。

ETIASが必要な国の一覧

ETIAS(European Travel Information and Authorization System)は、ヨーロッパ連合(EU)およびシェンゲン協定に関連する国に渡航する非EU/非シェンゲン国籍の旅行者に必要となる。以下は、ETIASが必要となる国の一覧。

  1. EU加盟国:
    • オーストリア
    • ベルギー
    • ブルガリア
    • クロアチア
    • キプロス
    • チェコ共和国
    • デンマーク
    • エストニア
    • フィンランド
    • フランス
    • ドイツ
    • ギリシャ
    • ハンガリー
    • アイスランド
    • アイルランド
    • イタリア
    • ラトビア
    • リヒテンシュタイン
    • リトアニア
    • ルクセンブルク
    • マルタ
    • オランダ
    • ノルウェー
    • ポーランド
    • ポルトガル
    • ルーマニア
    • スロバキア
    • スロベニア
    • スペイン
    • スウェーデン
  2. シェンゲン協定国:
    • シェンゲン協定に参加しているEU加盟国に加え、次の非EU国もETIASが必要です。
    • ノルウェー
    • アイスランド
    • リヒテンシュタイン
    • スイス

ETIASは、これらの国に渡航する旅行者に対して、簡便な電子認証を提供することを目的としている。ETIASの導入により、セキュリティが向上し、欧州への渡航が管理されることで、より安全な環境となることが期待されている。したがって、これらの国に渡航を計画する場合、将来はETIASの要件を満たす必要がある。ただし、訪問の目的や滞在期間によって異なる要件が適用される場合があるため、事前に詳細な情報を確認することが重要となる。

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