ゴッホ美術館、安全上の問題でポケモンカードの配布を中止。コラボレーショングッズも人気で完売中。

アムステルダムにあるゴッホ美術館は、同美術館のポケモンとコラボイベントに参加した大人と子供たちに配布していたポケモンの特別プロモーションカードの配布を中止。同美術館は、13日・金曜日の閉館後、安全上の問題を理由に配布を中止した。

「ポケモン×ゴッホ美術館」は、ゴッホ美術館が所蔵する名画にインスパイアされた6つの作品を展示。9月28日の開館以来、連日完売が続出する人気ぶりだ。美術館の出口では、来場者全員にグレーのフェルトの帽子をかぶったピカチュウの封印されたカード1枚をプレゼントしていた。このカードのアートワークは、最も有名なポケモンのキャラクターのピカチュウが、有名なフィンセント・ファン・ゴッホの絵にオマージュを捧げた格好をして描かれている。

しかし、同イベントが開幕してから連日、美術館のギフトショップを荒らしたり、ピカチュウのプロモーションカードをより多く集めようと、子供を含む何人かの人々が、偽造された美術館のチケットやその他の方法で、何度でも美術館に入ろうとしたとされている。美術館は個別の事件については明らかにしていないが、美術館の出口の外には毎日、美術館の来館者が立ち去る際に現金をちらつかせ、このポケモンカードを買おうとする人々が集まっているのが目撃されている。時には嫌がらせのようなこともあったという。

「ゴッホ美術館とザ・ポケモン・カンパニー・インターナショナルは、来館者とスタッフの安全とセキュリティを非常に重視しています。最近、ある小さな集団が好ましくない状況を作り出したため、美術館から『ピカチュウとグレーのフェルトハット』のプロモカードを撤去するという難しい決断をすることになりました。こうすることで、来館者の皆様は、この特別なポケモン絵画コレクションと館内の他の場所を、安全で楽しい方法で体験することができるようになります。」と発表。

プロモーションが中止される前は、ピカチュウのプロモーションカードはオークションサイトのEbayやオランダのマーケットプレイスサイト「Marktplaats」で頻繁に販売されていた。現地では75~100ユーロで落札されることが多く、Ebayでは100ユーロ以上で落札されていた。

ポケモン×ゴッホ美術館の展示は、アムステルダム美術館の開館50周年を祝う特別企画のひとつとしてスタートした。展示は美術館の1階の片隅にひっそりと置かれており、来館者が絵のすぐそばまで行けるように、小さな黄色い壁一面に展示されている。

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