オランダの起業家の75%以上が、あらゆる分野において人手不足に悩まされている。オランダ統計局(CBS)、商工会議所、雇用者団体などの共同調査によると、40%以上が人材問題が事業運営の主な障害になっていると回答した。
人手不足は依然として非常に高いが、84%の起業家が対処しなければならなかった昨年よりは若干減少した。ホテル・飲食業、ビジネス・サービス業、運輸・倉庫業の起業家が最も多く、人手不足が事業の主な障害になっていると答えた。
起業家の3分の1以上(36%)が、人手不足によって既存の従業員の仕事量が増えたと回答。そのほか、人件費の上昇(15%)、適切でない人材を雇わなければならない(11%)などがよく挙げられている。仕事量の増加は小売業で最も多く、人件費の増加はホテル・飲食業で多かった。
1年前と比較して、人手不足に悩む起業家の割合が最も減少したのは、農林水産業、卸売・仲買業、情報通信業であった。鉱物資源採掘業と小売業では、人手不足に悩む起業家が増加し、人材確保に苦労していると回答した。
企業は人材を探す際に様々な苦難を経験する。起業家の25%以上が影響を受けている最大の問題は、求職者の数が限られていることである。現在、オランダでは失業者100人に対して122人の空きがあると報じられている。起業家の16%が、資格のある人材の確保に苦労しており、その多くは自動車産業や修理業である。また、11%が潜在的な労働者の要求が、支払う意思や能力を上回っているとされている。