アメリカのmicromobility.comが、経営破綻したオランダ の自転車ブランド、VanMoofの買収に動いていることが、micromobility.comのウェブサイトで明らかになった。同社はすでにVanMoofに対して拘束力のないオファーを出しており、好意的に受け入れられているという。金銭的な詳細は明らかにされていない。
micromobility.comは電動自転車とスクーターを製造しており、アメリカとヨーロッパで事業展開している。サルバトーレ・パレラCEOは、VanMoofに対する拘束力のあるオファーに取り組んでいると述べた。micromobility.comはその品質と革新性で知られ、サブスクリプションモデルでも成功を収めているという。VanMoofを買収することで、同社は電気都市交通市場での地位を強化し、自社のポートフォリオを強化することができる、とパレラCEOは語っている。
パレラ氏によれば、VanMoofの買収はモビリティ市場の長期戦略の一環である。自らをマイクロモビリティ分野の「破壊的リーダー」と表現し2015年に設立され、ニューヨークで上場している。micromobility.comは、さらなる進展があれば、買収プロセスに関する詳細な情報を提供する予定である。
VanMoofは7月18日に破産宣告を受けた。赤字の同社は多くの部品を特別に独自設計し、また独自のソフトウェアを多く使用していたため、自転車の所有者にとっては問題となった。同社は2021年に約7800万ユーロの損失を計上し、国際的な事業拡大を継続するための新たな資本を見つけることができなかった。現在、VanMoofの買収に興味を示しているのは数社あるとされている。