オランダを含むヨーロッパのほとんどの国は、3月26日、日曜日の早朝に時計を1時間進めてヨーロッパ夏時間を開始し、タイムゾーンを変更。オランダの時計は1時間進み、10月29日に冬時間に戻る。
欧州連合は数年前にサマータイムは将来的に廃止されると予想していた。2021年3月に夏時間への最終的な切り替えを行うよう加盟国に求める2018年の提案は、国民や政治家の支持を得て、2019年の欧州理事会に送られた。実施されれば、各国はその後、永久に夏時間を維持するか、または永久に冬時間に切り替えるかを決めることができる提案であった。
しかしそれ以来、この提案はEUの執行委員会で議論は沈静化していた。この提案の支持率は高いが、地理的に近い国々が異なる時間帯を選択することで、混乱を招き、物流などに支障をきたすことが懸念されている。
理論的にはサマータイムは日照時間を有効に活用し、照明の電力使用量を削減することにつながる。一方で季節的な時間の変化は、睡眠の乱れなどの健康問題を増加させることが懸念されている。
オランダでは1916年に時計の針を進めたり戻したりすることを始めたが、30年後にはその習慣が廃止された。その後、1996年から再び欧州のサマータイムを採用するようになった。3月の最終日曜日に時計を進め、10月の最終日曜日に時計を戻す習慣は今後、数年は続くことが予想されている。