ロッテルダムでこの夏、3隻の大型台船を連結させた、「水上都市」をテーマに無料の建築フェスティバルが開催される。

この夏、ロッテルダムでは、ロッテルダム建築月間にちなんで、マーシャベンに3隻の大型台船を浮かべ、船の上で無料のフェスティバル、floating festivalを開催する。ロッテルダム建築月間は、都市の未来をテーマにしたオランダ最大の建築祭である。毎年6月に開催され、各回ともフェスティバルの中心地にロッテルダム内の新しい開催場所とテーマを選んで催される。建築に関する知識や経験の有無にかかわらず、誰にでも開かれた無料のフェスティバルで毎年人気となっている。

2023年のロッテルダム建築月間のテーマは、「Liquid City」をテーマに、水と気候にまつわる複雑な課題を、大型台船を使って具体的な都市計画を考えるというものである。ロッテルダムは港湾都市であるため、水と密接な関係にある。このフェスティバルセンターでは、水と気候の問題に対してデザイナー、建築家、自治体が、都市で既に適用されている革新的な解決策を紹介する予定である。昨年は「Vista Rotterdam」をテーマに、MVRDV(ロッテルダムの建築・都市デザイン事務所)がネオンピンクの階段と展望台を制作した。

今回のfloating festivalは3隻の大型台船で構成され、それぞれが異なるテーマを持つ。例えば1隻の船では仮設公園で緑を楽しみながら、映画、レクチャーなどのイベントが体験できる。別の船では、フリーランニングやカリステニックのようなアーバンスポーツが楽しめる。また船は歩道橋で結ばれており、マーシャベンと街の景色を一望できる展望台として機能する予定である。

ロッテルダム建築月間のホームページ

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