5月のバカンスから夏にかけての繁忙期、スキポール空港は1日の出発便数に再び上限を設けなければならないかもしれないと語っている。これは同空港では、まだ数百人の従業員が不足しているからである。数週間以内にこの問題を解決しなければ、スキポールは再び制限を設けないといけない可能性があるとされている。
先月、スキポール空港は1日に出発できる乗客数の制限を3月から解除すると発表したばかりである。この旅客数の上限は、昨年7月から実施されていた。これは、スキポール空港の警備員の人手不足が原因である。昨年はこの問題により、5月の連休以降は長蛇の列ができ、乗客が出発ロビーからはみ出し、屋外にさらに長蛇の列ができる程であった。
現在、スキポール空港はまだ事態を打開していないとされている。一方で、すでに大量の警備員が採用されており、警備はすぐに追いつくと見込まれている。しかし手荷物取り扱い係員などは、単純にまだ数百人のスタッフが不足している。これは労働条件が魅力的でないことも理由とされており、例えばスキポール空港の警備員の時給は約17ユーロ、係員は約12ユーロといった様にその差があまりにも大きく手荷物係員の賃金は警備員の賃金よりずっと低い。この現状の中、5月の連休と夏休みの繁忙期に対応するため、手荷物会社はまだ数百人の労働者を必要としているのが現状である。
またスキポール空港の社長が、5月の休暇と夏の繁忙期には再び乗客数の制限が必要になるかもしれないと発言したことに、旅行会社は憤慨している。昨年と同様、旅行会社にとって、これからの繁忙期に向けて全便をキャンセルするという選択肢はない。
この様に未だに問題が解消されていない状況の中、スキポール空港はこの夏、うまく機能するのか不安視されているが、利用者も旅行の計画には日程を含め注意が必要かもしれない。