オランダでトヨタの車両がフォルクスワーゲンを抜き最も盗まれた自動車メーカーであった。トヨタは2021年比で83%増となり、盗難件数が最も増加したと自動車犯罪に関する国家情報・専門センター(LIV)が報告。
昨年オランダで盗まれた乗用車は合計5,973台で、2021年より11%多かったが、コロナウィルスのパンデミック前の2019年に盗まれた7,107台をまだ大きく下回っている。また回収率は2021年と同じ45%であった。
2021年に比べて急増したのはコロナウイルスの規制と関係があるとされる。2021年の大部分は、人々が家に閉じこもっていたため、車を盗みやすい場所に駐車することがなかった。コロナウイルス規制は昨年初めにすべて廃止された。
昨年、最も盗まれた車はトヨタRAV4で、VWゴルフを退けた。昨年は合計465台のRAV4が盗まれた。トヨタのオーリスもよく狙われたが、この車は主に部品が多く盗まれたと報告されている。
電気自動車とハイブリッド車の盗難は、74%増の1,002台と驚異的な伸びを示した。この増加はほとんどトヨタに起因するものである。
例年通り、3年、4年、5年落ちの乗用車が主なターゲットにされ、昨年の盗難車数の27%を占めた。また20年以上経過した乗用車の盗難は18%増加している。
他の車種でも盗難が増加した。軽商用車の盗難は23%増加し1,394台となった。オートバイの盗難は13%増(1,694台)、スクーターの盗難は27%増(12,590台)であった。昨年、窃盗団は合計で18,562台の登録車を盗み、そのうちの39%が回収された。