スキポール空港の利用者数が2倍に。この夏の繁忙期への準備不足が懸念される。

オランダのスキポール空港は昨年、前年の2倍以上となる5250万人の旅客を受け入れた。昨年は空港で何時間も並ぶ列や荷物の混乱があったにもかかわらず、旅行者の数はコロナウイルス危機が発生する前の最後の年である2019年より少なかった。労働組合FNVは航空会社が荷物係の不足に取り組まなければ、今年もスキポール空港で新たな混乱が起こることを懸念している。

2019年にスキポールを利用した旅行者は7170万人で、2022年よりも約4分の1多い。またスキポール空港のフライト移動回数も昨年は49%増の約40万回となった。しかし、この数字はパンデミック前に記録した50万回近いフライト数をまだ下回っている。

そして今年もスキポール空港が新たな混乱に陥ることが懸念されている。空港の問題はまだ解決されておらず、手荷物処理の面でも夏の準備はまったくできていない、と労働組合FNVは述べている。

スキポール空港の警備員については、雇用条件の改善、大規模な採用キャンペーン、勤務体系の改善により、事態は改善されている。しかし手荷物運搬係は人数が少なすぎるため、仕事のプレッシャーがまだ非常に高く万全の状態にない。

この人員不足は、昨夏のスキポール空港で大きな問題を引き起こし、待ち時間が膨大になり、多くの人々が飛行機に乗り遅れるという事態を招いた。

スキポール空港が必要とする800人以上の保安要員の増員は間に合ったとされているが、手荷物係の不足は何百人分にも膨れ上がっているという。従業員は10%の賃上げを受けたが、それでも荷物係は最低賃金程度しか得られていない。

この問題を解決しない限り、今年の夏も前回と同じようなことが予想される。昨年は5月の連休の頃に最初の問題が発生し、夏の繁忙にかけて空港が大混乱に陥った。

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