オランダのサッカー協会KNVBと他の6カ国(KNVBとベルギー、デンマーク、イングランド、ドイツ、スイス、ウェールズ)のサッカー協会は、カタール・ワールドカップで試合中にOneLove腕章を着用したチームとそのキャプテンに制裁を加えるというFIFAの計画に対抗するかどうか、まだ決定していない。7カ国がスポーツ仲裁裁判所(CAS)にこの問題を持ち込む可能性を当分の間、棚上げにしたと報じているが、KNVBは協会が法的立場について引き続き協議するとしている。
OneLoveキャンペーンは、サッカー界における人種差別に反対するKNVBの取り組みである。3週間前、KNVBはオランダが反響に関係なく腕章をつけると言ったが、FIFAが腕章をつけるとキャプテンのファン・ダイクにイエローカードを出すなどの制裁をすると警告。
オランダ人サッカー選手のクラッセンは、男子チームがFIFAの決定に対して何らかの形で抗議活動を行う可能性があると述べた。チームは金曜日にエクアドルに挑む。
ドイツは、キャッチーでオリジナルな方法でうまく表現。
ドイツサッカー協会は「私たちは、多様性と相互尊重という、ドイツ代表が掲げる価値観を、キャプテンの腕章で表現したかった。他の国々と一緒に、私たちの声を聞いてもらいたかった。」とTwitterで述べている。また「政治的な主張ではなく、人権は譲れないものであり、それは当然であるべきだが、現実は未だにそうなっていない。だからこそ、このメッセージは我々にとってとても重要であり、腕章を拒否されることは、私たちの声を否定されることと同じであり、私たちは私たちの立場を貫く。」とも述べた。
OneLoveキャンペーンの歴史
KNVBとオランダ政府は、2年前、FCデンボスとの試合中にエクセルシオールの選手、アフマド・メンデス・モレイラに人種差別的な罵声が浴びせられたことをきっかけにOneLoveキャンペーンを創設。その後、オランダの男子代表チームが人種差別反対を訴え、やがてOneLoveキャンペーンに発展していった。
UEFAがスペイン戦でのOneLoveシャツの着用を禁止したため、代替案として新しいキャプテン腕章が導入された。この腕章は文化的伝統、性別、セクシュアリティの多様性を表現するための色を採用している。