FIFAワールドカップがカタールで開幕しようとしているが、オランダにはまだサッカー熱は届いていない。オランダ代表チームが大会のために湾岸諸国に向かう日に、オランダ国民の14％しかワールドカップに興奮しておらず、これは1ヶ月前と同じであると報じられている。
オランダのサッカー専門チャンネルは28,000人以上に、来たるサッカー大会についてアンケートを実施。オランダのサッカーファンの間では、ワールドカップへの熱意はそれほど高くなく、「楽しみにしている。」と答えたのはわずか20％だった。この盛り上がりのなさは、カタールの平等や人権に関する評判の悪さに大きく根ざしているようである。
欧州では、大会の施設の建設に多くのインドやパキスタンなどからの外国人労働者が過酷な労働環境、非人道的な扱いを受けていることで抗議活動が起きている。またカタールがLGBTQに不寛容であることも反発を招いており、人権、価値観が欧州とは相いれないのである。
ある回答者は、「気にはなっているが、主にネガティブな意味で」と答えている。「今回のワールドカップでサッカー界がいかに大金持ちに乗っ取られているかがよくわかった。オランダリーグを見た方がマシだ。」 という声もあった。
月曜日に行われるオランダの初戦を見ると答えた人のうち、4分の1が「ちょっと恥ずかしい」と回答。「ワールドカップのようなものを飛ばすわけにはいかないが、少し汚れた感じがする。」 バーで他の人と一緒に観戦したり、大きなスクリーンで観戦したいと答えた人はわずか11％。77パーセントは自宅で、一人で、あるいは同居人と一緒に観戦すると回答。
内閣は、カタールで開催される大会のファーストステージに、オランダ代表としてコニー・ヘルダー・スポーツ大臣を派遣する予定。オランダが次ラウンドに進んだ場合、マーク・ルッテ首相またはウィレム＝アレクサンダー国王がワールドカップに出席する可能性もあるという。
オランダ代表チームとルイス・ファン・ハール監督は、今日カタールに向けて出発する。メンフィス・デパイは負傷で大会に参加できないのではないかと以前から懸念されていたが、彼らと一緒に参加する予定だ。
