日本便にも影響、KLMオランダ航空の航空券が割高に。燃料高騰とスキポール空港の問題により。

航空会社エールフランス-KLMはスキポール空港のセキュリティスタッフ不足に大きく悩まされている。燃料価格の高騰も、同社を翻弄。しかし、同社はこの問題をチケットの価格を高くすることで顧客に転嫁している。

それでもエールフランス-KLMの業績は好調である。売上高は81億ユーロで、前年同期比77%の増収。2019年に比べて5億も多い。そして昨年の赤字から一転、現在は4億6,000万ユーロの黒字を計上している。その背景には充実した航空機の存在が大きという。

しかしスキポール空港のセキュリティーの問題は、すでに4月からKLMオランダ航空に大きな損害を与えている。空港での問題が表面化した4月以降、KLMオランダ航空は補償金などですでに7000万ユーロの損失を出したという。コロナ後の厳しい状況の中で達成したポジティブな業績は好調であるが、空港の問題は現在も続いている。そして、今年の様な忙しさが予想される来年の夏期シーズンに向けて、KLMオランダ航空は増便を希望しているという。

同社は燃料価格の上昇により、この半年間ですでに航空券の値上げを行っている。これは主に日本行きなどの長距離便の航空券に関するものである。燃料価格が現在の予想通りに推移し続ければ、航空券の更に割高となることが予想される。

スキポール空港のVIPサービスも大混雑により新規の受け入れは終了。
スキポール空港の問題は今後も続き、全国的に警備員の需要が高まる。
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