スキポール空港と同空港の警備員を代表する労働組合および民間企業は、スキポール空港の人員不足がこれ以上悪化しないように、より多くの警備員を引きつけようと大幅な賃上げに合意した。空港側は夏休み期間終了後から労働者が受け取っている1時間当たり1.40ユーロの手当に加えて11月からさらに2.50ユーロの昇給を提案した。
この2つのボーナスを合わせると、一部の低賃金の警備員にとっては40%の引き上げとなるが、1.40ユーロの報酬は来年9月までしか有効でない。FNV労働組合によるとこの賃上げは、より高い給与水準の労働者にとっては20パーセントの上昇に相当するとのこと。さらに空港に勤務する警備員は、午前0時から午前5時30分の間にシフトを開始した場合、午前6時までの勤務時間に対して35%の追加ボーナスを受け取ることができる。
スキポール空港は声明の中で、警備員には団体協約のインフレ条件に基づき、さらに賃上げが行われると述べている。これは1月1日に発効する。
労働者がこの協定に賛成、同意するかどうかは、まだ確実ではない。夏休み期間中、彼らはシフトに出続けるために、1時間あたり5.25ユーロのボーナスを与えられた。これはセキュリティチェックポイントに長蛇の列ができた数カ月後に起こったことである。しかし、夏休み期間中にそのボーナスが減額されると、搭乗者数に異常がないにもかかわらず、再び長蛇の列ができてしまった。その結果、同空港のCEOであるDick Benschop氏は辞任。後任が決まり次第、退任する予定だ。長蛇の列が復活したことで、同空港は3月まで出国者数の制限を厳しくすることになった。その決定は12月に修正される可能性がある。