夏にやや落ち込んだオランダのインフレ率は再び過去最高を更新し、2022年9月には14,5%という驚異的な数値に達していて、これは主にエネルギー価格の高騰が原因である。
オランダ統計局(CBS)がCPI方式で行った最新の計算によると、2022年9月のオランダの物価は1年前に比べて14,5%上昇した。これは1963年の記録開始以来、最も高い数値であるという。
CBSが算出したインフレ率が高いことは間違いないが、欧州統計局が使用するHICP方式によると、オランダの物価は過去12ヶ月間で17,1%上昇した。この数字は欧州平均の10%を大幅に上回っている。
この驚異的なインフレ率の高さは、ガスと電気料金の上昇によるところが大きく、CBSによると先月は2021年9月に比べ、エネルギーが200%高くなったとしている。
一方、ガソリン価格の下落はインフレ率に減価効果をもたらし、燃料価格は過去1年間にわずか6,7%上昇した。一方、中等教育や大学の費用の上昇、各種衣料品の価格の高騰も、記録的なインフレ率の要因となっているという。
オランダ政府はエネルギー料金の上昇を相殺し、国民や住民の購買力を高めるための措置を講じているが、多くの家庭や世帯にとって、オランダでの生活が大変になっていることに変わりはない。給与は歴史的なペースで上昇していますが、物価の急上昇に追いつくことは出来ていない。
使用者団体AWVNが最近発表した数字によると、労働協約で合意された給与は夏の間に平均3.4%上昇し、過去最高の上昇率となったが、それでもインフレ率の上昇をはるかに下回っていることが明らかになった。