オランダ、ウクライナで続く戦争の影響などにより移民の数が過去最高水準に

オランダ統計局(CBS)が発表した最近の数字によると、2022年第1四半期にウクライナで続く戦争の影響などにより移民が過去最高を記録したことが明らかとなった。

コロナウイルスの大流行により2020年と2021年に移民が過去最低を記録した後、2022年の最初の数ヶ月はオランダに移住する人の数が大幅に増加。CBSの速報値によると62.500人がオランダに移住し、そのうち25.000人以上がウクライナからの移住者であった。

これは2019年の最初の3カ月間に61.400人がオランダに移住した記録を更新。CBSは今年はEU圏外からオランダに移住する人の増加が顕著であり10人に3人近くがウクライナからの移住者であるとされる。

移民が増え続ける一方で、オランダから出国する人の数も今年に入って増えている。ただし、その増加幅はそれほど大きくはない。1月から3月までの間に35,000人が移住したが、昨年同期には32,500人しかいなかった。

このように移民が急増したことはオランダの人口が安定的に増え続けていることを意味する。今年1月から3月にかけて、オランダは人口の自然増を記録しなかったからだ。1月から3月までの間に43.100人が死亡、出生数はわずか40.300人であった。

これらの数字を総合すると、2022年の第1四半期にオランダの人口は合計49.800人増加、CBSは「第1四半期としては強い成長」と指摘し2019年の記録である23.500人を上回るとした。

上部へスクロール