KLMオランダ航空の約150人の地上職のストライキにより週末にスキポール空港で乗客が大幅な遅延や欠航に直面したことを受け、さまざまな組合がオランダ最大の空港の混乱した光景をKLMの経営陣のせいだと非難。
オランダの学校が5月の連休に入る金曜日、スキポール空港は2020年3月のCOVID-19の発生以来、最も忙しい週末になることが予想されていた。週末を前にオランダの空港はすでに旅行者の増加とスタッフ不足のため、大混雑と長い行列に備えるよう旅行者に警告していた。
4月23日から5月8日の間、スキポール空港には1日平均174.000人の旅行者が見込まれていた中でKLMオランダ航空の約150人の地上職員がストライキを行い、様々なフライトの荷物の積み下ろしができなくなった。その結果、多くのフライトに遅延やキャンセルが発生し大混乱となった。
数時間後、スキポール空港はストライキによる混乱を納める為、午後3時までのフライトを予約しているすべての乗客に対し、安全のため空港への移動を一切控えるよう呼びかけた。
KLMオランダ航空のストライキの発端は従業員の仕事の一部が近々、外部の手荷物取り扱い会社Viggoに委託されるというニュースが引き金となった。労働者は低い給与や契約内容に不満を抱いており、職を失うかもしれないという不安を募らせていたのである。
ストライキは数時間で終結したがKLMがまだ従業員と合意に至っていないと報じられている。様々な旅行会社はこの問題が解決しない限り、特に夏にかけてスキポール空港ではさらなる混乱が起こる可能性があると懸念している。