アムステルダムのフェムケ・ハルセマ市長は市内で観光客にマリファナを販売するコーヒーショップの禁止を実行する予定であると市議会に宛てた書簡で述べている。
アムステルダムのコーヒーショップには毎年300万人以上の外国人観光客が訪れる。彼らは首都の大麻市場を制御不能なほど大きくし深刻な犯罪の入り口にしているとハルゼマ市長は言う。「ソフトドラッグとハードドラッグの取引には憂慮すべき相互依存関係がある。儲かる大麻取引で得た資金はハードドラッグに簡単に流れてしまうのだ。」と市長は語った。
ハルゼマ市長は市議会に提出した書簡とともにオランダで住民登録をしている人にしか大麻を販売できないという住民限定基準に関する調査結果を発表。
調査では地元の需要を満たすには約66のコーヒーショップで十分であることが示されている。アムステルダムには現在166のコーヒーショップがある。そのため倒産するコーヒーショップもあれば、観光客向けに販売し続けランニングコストを捻出するコーヒーショップも出てくるであろうと予想がされている。
また現在「偽物の麻薬」やハードドラッグを販売している路上販売者はすぐに代わりのソフトドラッグの提供を拡大するであろうと予想されている。観光客の中には路上販売者に頼る人も出てくるかもしれないがその人数は推定できないとのことである。
ハルゼマ市長は今年後半に実施・執行計画を発表する予定だという。